俺の好きな人は、俺の兄貴が好き。
「送ってくれてありがとう。
急だったのに横浜までいってくれてありがとね」
「おう、別にあんくらい。
俺こそ家まできてくれてありがとな」
涼すけはそのまま
じゃあね、と家に入ろうとしたから
「涼」
俺は、涼の腕を掴んで
そのまま涼にキスをした。
「…兄貴に似てるかもだけど
ちゃんと俺を好きでいろよ」
キスして、そんなこと言う俺に涼すけは一瞬固まったけど
「…ふふ、最初から好きだよ」
「ならいいけど」
「おやすみ、碧翔」
「おう、おやすみ。
またな」
涼すけはそう言って家の中に入ったから
俺も、父さんの車へと戻った。
「…なんか碧翔顔赤いけど、…あー」
「いや勝手に察しないで」
たぶんきっと、これからも涼すけは
兄貴にキャーキャー言うことあると思うけど
それも、俺に似てるから、なら
それはそれでいい気がする。
俺見てくれてんならそれで俺は別にいいや。
あ、そうだ…
「…ねぇ、父さん
俺また演技やりたいんだけど、どうしたらいいの?」
「え?」
「どうしたら父さんみたいになれる?」
俺のその言葉に父さんは少し黙ったけど
「…社長、喜ぶだろうな」
「え、いきなり芸能界ってのはちょっと…」
「やるからには上目指せよ?」
「えー…」
「社長に連絡しとくわ」
…まぁでも、涼にまた見せたいから
また見たいと言った涼に、また俺の演技みてもらいたいから
俺も、頑張るかな。
E N D


