キミに好きって言えなくて。
私と奏汰の間になんとなくぎこちない空気が流れる。
なんとなくこの空気から逃げ出したくて、
「ご、ごめん!
なんか私、変な話しちゃったよね!
綾瀬のことは、ちょっと混乱しただけだから気にしないで?」
なんて言って誤魔化した
「いや、ごめん。俺が冷静に答えられなかった
千景のこと、悩んでるんだよな?
さっきの質問だけど、俺はできないよ。
好きな子じゃないとハグなんて出来ない。
………だから、大丈夫。千景を信じてみて?」
誤魔化した私に乗ってくれた奏汰はいつも通りの冷静な態度でそう言ってくれた。
さっきのぎこちない空気はなんだったんだろう…
少し気になったけど、これ以上足を踏み入れない方がいいような気がして、
「うん。分かった。
やっぱり奏汰に相談してよかった
ありがとう」
と私も普段通りのテンションで返答した。