キミに好きって言えなくて。



花火が上がる30分前。


カップルや、まだ付き合ってないんだろうな〜っていう初々しい男女。


仲良しグループの友だちと
「今年も彼氏隣にいないじゃーん!」なんて言い合ってる女の子たち。


そんな空気に私は耐えられなくて、クラスの店に戻った。



「あれ?陽葵ちゃん、いつものメンバーと一緒じゃないの??」



何人かにそう声をかけられたけど、


「うん!今だけ、みんなそれぞれなんだ〜

私は売れ残っちゃったんで、衣装、屋上の倉庫まで運ぶね〜」



そう言って、屋上の鍵を貰った。



キャスターの付いたハンガーラックに沢山の衣装が掛けられている。



私も何かお姫様のドレスとか着て、綾瀬と写真撮りたかったなぁ。



なんて、夢のまた夢だけど…。



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