好きが伝われ
ショーが終わって、それぞれ写真を撮ったり、教室に戻って行ったり。
俺は紫衣を探して歩き回りながら、女子に捕まったりで面倒。
やっと抜け出せて、紫衣も見つけた。
「紫衣」
「し、翔太!?なんでここに、、」
驚いて、自分の着てる服を見て恥ずかしそうにしてる。
らしくない格好だって思ってるんだろうな。
「やあ、また会ったねっ、えーっと…塩谷くん」
呼んでもないのに、伊賀が来た。
軽く会釈だけしとく。
伊賀は軽く笑って、「わかりやすいな」と。
「あ、そうだ。2人で写真でも撮れば?俺撮るよ」
「え!い、いいですよ、撮らなくて。翔太も別に撮りたくないだろうし」
「いいのいいの。紫衣ちゃんは何もわかってないんだから大人しく写真撮られて!」
紫衣は大人しく俺の隣に来る。
伊賀が携帯のカメラをかまえる。
「いい?笑えよー?」
カシャン
「よく撮れてるよ〜」