好きが伝われ



ショーが終わって、それぞれ写真を撮ったり、教室に戻って行ったり。

俺は紫衣を探して歩き回りながら、女子に捕まったりで面倒。



やっと抜け出せて、紫衣も見つけた。

「紫衣」

「し、翔太!?なんでここに、、」


驚いて、自分の着てる服を見て恥ずかしそうにしてる。

らしくない格好だって思ってるんだろうな。


「やあ、また会ったねっ、えーっと…塩谷くん」


呼んでもないのに、伊賀が来た。

軽く会釈だけしとく。
伊賀は軽く笑って、「わかりやすいな」と。


「あ、そうだ。2人で写真でも撮れば?俺撮るよ」

「え!い、いいですよ、撮らなくて。翔太も別に撮りたくないだろうし」

「いいのいいの。紫衣ちゃんは何もわかってないんだから大人しく写真撮られて!」


紫衣は大人しく俺の隣に来る。

伊賀が携帯のカメラをかまえる。


「いい?笑えよー?」

カシャン


「よく撮れてるよ〜」

< 71 / 177 >

この作品をシェア

pagetop