いつか君の笑顔が戻りますように
『たっちゃん…』

『ん?どした!?』

しばらく黙り込んでるあたしに
たっちゃんが結雨!?って言ってくる。


『あたし専門辞める。
だからたっちゃんとの夢叶えられない。』

『どした!?辞めるって本気!?』

『指が左指が…あたし手術しないと治らないって。生活に支障ないけど美容師は手術しないと出来ないって。だから…』

『治せよ。手術して。夢だろ?美容師。』

その日
たっちゃんとは少し考えたいって
電話を切った。

学校も行っても理由を知らない先生は
居残りも課題も増やしてくる。

いつからか
学校行ったり行かなくなったりして
学校帰りにたっちゃんと待ち合わせをした。
話があるって。

たっちゃんは
お前 学校行けよ!?
手術して夢叶えろよ!って
ニコニコしながら言ってきた。
なんもわかってないくせに。

何度もそう思った。

その日両親に
手術の事
美容師を悩んだ結果諦めることを伝えた。

色々言われたけど
とりあえずバイトしたりするって伝えた。

たっちゃんには
その日電話で呼び出して会って
学校辞めることと
手術はしない事。
そしてずっと離れ離れでなかなか会えなかった辛さから
あたしは別れを選んだ。
そして
別れたくないって言うたっちゃんに
バイバイと伝え別れた。

最低な事してるあたしでも
こうするしかなかった。
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