嘘つきな唇
再会
あれから智也くんと会う事はなく




私は高校を卒業して20歳になったいた






これといってやりたい事がなかった私は


高校卒業後は介護の仕事ついていた





でも、これはこれで楽しくて。





あっという間に時間が経っていた









この日は先輩が寿退社するので
送別会を開いていた





入社した頃、すごく厳しくされて
この人とはあまり仕事したくない、

なんて思っていたけど





この先輩のおかげで
いろんな事を学べたのも事実で。





少し、寂しく感じていた









飲み会が終わったのは21時を過ぎた頃




仲のいい同期二人と2次会へ





「お前ら飲みすぎじゃねえの?」





酔ってる私達を冷ややかな目で見るのは


1つ歳上の直人くん





「直人はザルだからねー。」




お父さんみたいでウルサイ!
なんて頬を膨らましているのは

同い年の紗花




可愛いくせに、なかなか口が悪い

気も強くてギャップがある






直人くんの好きな人





そして、紗花の好きな人は直人くん




…なのに、この可愛気のない態度。









「だいたい私は、ひーちゃんと二人で行きたかったんだよ!」

「こんな夜遅くに女二人なんて心配だろーが!」

「そういうとこお父さんみたいだって言ってんの!別に大丈夫だし!」

「大丈夫じゃねえだろ!」

「うるさいなー!」

「まあまあ、仲良くして?ね?」






早く付き合ってしまえ、

なんて思ってるんですけど






お互いなかなか素直にならない








「陽菜、武田さんとどう?」

「どうもこうも、何もないって!」

「でも武田さん、めっちゃ陽菜の事大好きじゃんー。仕事中も陽菜の後ろばっかりおいかけてさー。笑える。笑」

「仕事してよって話だけど?」

「まあねー。」

「陽菜がはっきり断らねえからだろ。」

「何も言われてないのに断るとかないでしょー。失礼すぎる。」

「たしかに。笑」






そんなこんな言いながら
三人で近くのカラオケ店に入る





飲み放題のフリータイム



明日は休みだから
いっぱい飲んでいっぱい歌おう




















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