ちゃんと伝えられたら
私は思わず両手で自分の顔を覆う。

-私、この人と一緒に居たい。-

痛烈にこの思いが私の中を満たす。

私は立ち上がった。

今、私がしなくてはいけない事。

綾人さんに認められた仕事をきちんとこなす事。

こんな所で、ヘタっているわけにはいかない。

「篠田、ここに居る?」

沢野さんが私を探しに来てくれたようだ。

私は何もなかったように、資料室を出た。

「仕事熱心な篠田はやっぱりここに居たね。」

沢野さんはニッコリ笑う。

「いよいよ坂口さんの専任に決定だってね。」

「えっ?どうしてそれを…。」

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