ちゃんと伝えられたら
道人さんが私に気を遣って、そう言ってくれているのをひしひしと感じる。

「はい。」

私はゆったりと笑った。

道人さんがベッドから降りた。

「兄貴に迎えに来させようか?」

道人さんの言葉が、心臓に悪い。

「いいえ、一人で帰れると思います。」

「今日は土曜日だから、きっと何を置いてでも兄貴は来ると思うよ。」

「良いんです。」

私がそう言った時…。

「志保。」

全く人の入って来る気配がしなかったので、私は凄く驚いた。

「ごめんね、志保ちゃん。実はもう連絡したんだ。」

道人さんは苦笑いをした。

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