ちゃんと伝えられたら
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その後、自分の仕事を引き継ぐために、他の営業さんと出掛けた坂口さん。

私も昨日休んだ分の仕事を始めた。

今抱えている仕事も、今日明日でキリをつけなくてはならない。

私は黙々とパソコンを使い続ける。

そしてちょっと大きく息を吐いた。

「篠田、坂口さんの今度のプロジェクトの専任になるんだって?」

沢野さんが隣の席から声をかけてくれた。

「沢野さん、私に務まりますかね…。」

私は不安気に沢野さんに聞く。

「何を言っているのよ、篠田なら大丈夫。」

沢野さんはニッコリ笑う。

「坂口さんはあなたの正確さ…、チェックの厳しさを評価しているんだと思うよ。」

私は沢野さんのいう事がピンと来なくて、首をかしげる。

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