ちゃんと伝えられたら
戻って来た綾人さんは私に抱き着く。

「びっくりさせないで下さい。食器を割ってしまいます。」

私は驚きながら、綾人さんに振り返る。

「ん…。」

早速綾人さんの唇に捕まってしまった。

「志保がこの家にいる。不思議な感じだな。俺は何だかそわそわしている。」

「こんなに早く一緒に住む事になるなんて驚きましたけれどね。」

私は少し呆れた表情をする。

「そうか?俺は待ちに待った日がやっと来たという感じだけどな。ずっと考えていたからな。」

「えっ?」

「志保に返事をもらってからそればかり考えていた。」

「そんなに早く?」

「自分の気持ちに気が付いたらそんなもんさ。」

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