ちゃんと伝えられたら
23
「早く起きて下さい。時間ですよ。」

私は時計を確認して、綾人さんを起こす。

「おはよう、志保。良い眺めだな。」

布団の中で綾人さんを起こすのに必死で、私は生まれたままの姿を明るい中で綾人さんにさらしていた。

「えっ、あっ…。」

そして悲鳴を上げる前に、すっぽりと綾人さんの胸に包まれた。

「こんな朝は幸せだな。」

私も綾人さんの顔を見上げる。

「良いですよね、こんな朝。」

思わず私はつぶやいてしまった。

「毎朝でもいいぞ。」

そんな綾人さんの言葉に、私は真っ赤になる。

「今更、そんな反応するなよ。」

< 246 / 258 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop