いつか散る花
「彼女いるってわかったら、俺諦めてくれる?」

私の前の椅子に腰掛け前かがみになって聞いてくる

先生に「無理です」とだけ答え

今にも涙が出そうで俯向く

「だって、好きなんだもん。

運命だって思ったんだもん

運命だとか信じないけど

でも、運命だって、信じたかったんだもん

本当に、好きで、、、」

涙が溢れ言葉を詰まらせる私の顔を

ぐいっとあげ
< 27 / 47 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop