いつか散る花
「今終わったから」

と彼女に投げかけられた言葉のトーンは

聞いたことないぐらい優しくて

私を遠回しに突き放した

再び私に向けられた視線は

”出て行け”とは言えない先生が

必死に言葉を探してる

「失礼しました」

先生の言葉を待たずに出て行く私を

止めることすらない
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