幼なじみの榛名くんは甘えたがり。



ただでさえ、恥ずかしさで体温は上がっているのに、甘すぎるキスにもっと上がっていく。


すぐに息が苦しくなって、榛名くんの胸を軽く叩くと離してくれた。


「はぁ……っ」


すぐに酸素を取り込んで、呼吸を整えているのに、榛名くんは手を止めてはくれない。


抱きしめたまま、背中をツーっとなぞりながら、耳を甘く噛んでくる。


「っ、や……まって」


抵抗しようにも、力が全然入らない。


「あー……やばい。止まんない」


そんな声とともに、身体がふわっと床から浮いて、近くにあったベッドにドサっと押し倒された。


「……もー少しだけつきあって」


そう言って、榛名くんはわたしの首筋に軽くキスをしてきたかと思えば、少しチクッとした。


この感覚、前にもあったような気がする。



「ん、ちゃんと僕のって印つけといた」

「……?」


上から見下ろしてくる瞳は、もうそれは満足そうで。

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