幼なじみの榛名くんは甘えたがり。



「あと、もうひとつ!」

「……なーに、注文多いね」



「寝ぼけてわたしのベッドに入ってくることは絶対やめること!」


「寝ぼけてなかったら入っていーの?」

「はぁ!?ダメに決まってるでしょ!」


お願いだから、これ以上わたしを榛名くんの自由さに巻き込まないでほしい。


「ひなのほーこそ、間違えて僕のベッド入ってきたら襲っちゃうよ?」


「断じてそんなことはしません」


「さびしくなったらいつでもおいでよ」


誰がこんな危険人物と一緒に寝るもんか!!

一緒に寝てほしいって頼むことなんて一生ありえないんだから。


「んじゃ、話はそれだけ?」

「う、うん」


「じゃー、僕からもひとつ」

「?」


「今日みたいにあんま無防備な姿見せないよーにね」

「っ!」


「勢いで押し倒しそーになったから」

「ば、バカー!!」


あと半年間。

わたしは無事に過ごせるんだろうか…。

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