幼なじみの榛名くんは甘えたがり。
ウチに忘れてったなんて言ったら、どう考えても誤解されるでしょうが!
「あー、はいはい」
「ぜっったい、同居は周りには内緒だからね?」
それと、まだまだ言っておかなくてはいけないことはたくさんある。
「あと、家事のことなんですが、榛名くんはいっさいやらなくて大丈夫なので」
「へー、いいの?」
「たまに手伝ってほしいときにお願いするから」
今日の洗濯物事件はわたしにとってなかなかの大打撃だ。
「ふーん。ひながそれでいいなら別にいーけど」
大変かもしれないけど、仕方ない。
榛名くんに何かやらかされてからじゃ遅いし。
しかも、榛名くんはデリカシーない人間だから、それが悪いことだというのを自覚していないのがタチ悪い。