限りない愛~甘い彼に心揺れて~
美新フードには広報部はなかったが、白精化粧品にはあった。だからなのか、私たち二人以外は白精化粧品からの社員で集められていた。

広報部はグループをA、B、Cと三つに分けていて、めぐみはBグループ、私はCグループになった。

昨日までは化粧品部門の勉強会、広報部としての業務を二人揃って、教えてもらった。今日からはそれぞれのグループでの業務となる。


「今日の午後は社長も副社長もいるので、挨拶に行きます」


グループリーダーである畑野(はたの)さんに言われて、私は逃げたい気分なった。Cグループは管理職担当となっていて、メディアからの取材を受ける窓口であり、社内報に掲載する記事を書く役割もする。

つまり、あの副社長と接触する可能性が多少なりともあるのだ。だから、出来ることなら他のグループに配属してもらいたかった。

式典からもう3日も過ぎたと思っていたが、まだ3日だ。副社長があの日の私を覚えている可能性は高い。

いつかは顔を合わせるだろうけど、広報部未経験の私は当分他の人のサポートというか雑用を当分やるだろうから顔合わせはまだまだ先だと思っていた。

それなのに、こんなに早くこの時がやってくるなんて……。
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