限りない愛~甘い彼に心揺れて~
私に再会して、私と結婚したいと思ったから、まずはおじいさんに認めてもらわないと先に進むことも出来ないと言っていた。

少し時間がかかるかもしれない。でも、大ちゃんを信じて待つ。


「ねえ、イブは今年も家族で?」

「イブ? あー、今年はどこかでご飯かな?」

「誰と? んん? もしかして、例の好きな人と進展があった?」


昼休み、めぐみと向かいビルの地下1階にある定食屋に来ていた。日替わり定食をオーダーしてから、めぐみにイブの予定を訊かれた。

毎年家族と過ごすという地味なクリスマスを過ごしていたのをめぐみは知っている。だから、今年も同じだろうと聞いてきたのだが、今年は残念ながら違う。

私は「ふふっ」と意味深に笑っただけで、何も言わない。


「ちょっと、何よ。教えてと言ったじゃない? どうなったのよ」

「まだ報告出来るようなことはないけど、今年のイブは特別な夜になりそうかな」

「ええっ? マジで? なによ、良かったじゃない! じゃあ、イブが終わったら聞かせてよ」
< 123 / 202 >

この作品をシェア

pagetop