私の残された時間
タイトル未編集
私、白石色葉は至って普通に小中高を過ごし、大学へは行かず就職をしました。

中学3年生からお付き合いを続けていた彼氏がいて就職してからもお付き合いは続いていました。

就職して半年を過ぎた頃私は体の違和感に
悩まされていました。
上手くお箸が握れない。パソコンのボードが
押せない。よく転ぶようになったりしていて
その頃の私は仕事での疲れが出てるのかなあと軽く考えていました。

そしてその違和感とは別に、2ヶ月ほど月の物が来ていないなあと思い婦人科へ受診することになりました。
受診してもらうとホルモンバランスの乱れで月の物が来なくなったんだろうと言われ、
ホルモンバランスを整える薬を1ヶ月飲む事に
なりました。

薬を飲み始めて1ヶ月がたっても月の物がこないので私は再び婦人科へ受診することにしました。

するとお医者さんから
「そりゃ月の物が来ないね〜だって妊娠しとるんだ。そりゃくるとんも来ないね!」と
言われたのを今でも繊細に覚えています。
お医者さんから隣の部屋へうつるよう言われ
隣の部屋へ行った私は、
「前は妊娠してなかったんですよね?飲んでいた薬はお腹の子に大丈夫なんでしょうか?」私は妊娠への驚きと不安そしてお腹の子への心配でつい大きい声を出してしまいました。
「処方した薬は大丈夫、お腹の子への影響はありません。前検査した時に妊娠と分からなかったのはまだ小さ過ぎて見えなかったからでしょう。」

私はホッとしました。
「そ..うですか。 良かったです。」

お医者さんは私に問いかけました。
「産むおつもりですか?それとも...」

私は産むと即答出来ませんでした。
結婚しているわけでもなく、お互いまだ
社会人になりたてできっと反対される。

私は「まだ...分かりません。」

お医者さんは優しく語りかけるように、
「相手の方ご両親としっかり相談してまた
受診しに来てくださいね。」

私は不安で泣きそうになり今声を出してしまうときっと泣いてしまうそう思った私は、
頷くことしか出来ませんでした。

私は子供があまり好きではなく昔から苦手で
接し方があまり分かりませんでした。
こんな私がこの子を幸せに出来るのだろうか
私はそんな考えが頭の中をぐるぐるぐるぐる
駆け巡りまた泣きそうになるのを堪え
病院を出ました。
車に乗った瞬間私の頬にツゥーーっと涙が溢れまるで涙腺の蓋が取れたようにどんどんどんどん涙が溢れて来ました。
その涙は悲しいのか不安なのかなにがなんだか分からない涙でした。
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