銀メダルの 恋



そして彼は 後ずさるわたしの手首をしっかりと掴んだ。



見かけによらず からだはしっかり男性で ぎゅうっと、すこしだけつよい、ひさしぶりの感覚を覚えた。





「えっと、藍沢つばきさん ですか、?」





彼の声を色で例えるなら 緑かな、とどうでもいい考えを巡らせたあと、はい とだけ答えた。




「僕の衣装、作ってください。」




< 6 / 24 >

この作品をシェア

pagetop