L*O*V*E

「そっか、大変だったな。で、もう終わった?」




「はい!!今から帰るところです。それより…部長はどうしてここに?今日は直帰のハズじゃ…」





「ん?ああ…会社の前通ったら、オフィスの電気がついてたから。誰か熱心なヤツが残ってるんじゃないかと思って来たら……やっぱり熱心なヤツだった。」




そう言って笑う部長に、胸がキュンと鳴る。




1日の疲れが吹き飛ぶ、極上スマイル。




そんな笑顔に癒されていると、突然部長がカバンの中をゴソゴソと漁りだした。




「あ、瀬尾。お腹空いてない?これ、今日外回りした時にもらったクッキー。」





「えっ?クッキー…?」




「そ。一緒に食べない?守衛さんが鍵閉めに来るのは10時だし、まだ大丈夫だろ?」





うわぁ、めちゃめちゃ嬉しい!!





すぐにでも由奈に状況をメールしたい気分だけど、部長と二人っきりの時間も満喫したい。






「あ、じゃあ私、コーヒー入れますね!」






そう言って、給湯室へ向かった。


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