デキる女を脱ぎ捨てさせて
やっぱり婚約者がいるのには変わりないし、私は二人の間柄にとやかく言える立場じゃない。
私はいただいたキーホルダーを返す決意をしていた。
周りに何を言われようと。
限定のクマのキーホルダーをお揃いにして付けるような間柄なんだ。
私に入り込める余地なんてない。
そして何より私たちは上司と部下であってそれ以上でもそれ以下でもないのだから。
気持ちに区切りをつける為にもいただいたクマを持っていてはいけないと思った。
倉林支社長の運転で打ち合わせへ向かう車内。
顔を見て言い出しにくくて、運転中の彼へ差し出した。
「これ。お返しします。」
「は?」
横目でチラッと差し出したものを確認した倉林支社長の顔が固まって険しい表情を見せたのが分かった。
けれど臆することなく言葉を重ねた。
「大切な方とお揃いのものはご自分でお待ちいただいたほうがよろしいかと。」
「すまないが、何を言いたいのかさっぱり。」
この期に及んで何を……。
私はキッと彼を睨みつけて言った。
ある意味、命知らずだ。
「婚約者の方がお揃いだからと。」
私はいただいたキーホルダーを返す決意をしていた。
周りに何を言われようと。
限定のクマのキーホルダーをお揃いにして付けるような間柄なんだ。
私に入り込める余地なんてない。
そして何より私たちは上司と部下であってそれ以上でもそれ以下でもないのだから。
気持ちに区切りをつける為にもいただいたクマを持っていてはいけないと思った。
倉林支社長の運転で打ち合わせへ向かう車内。
顔を見て言い出しにくくて、運転中の彼へ差し出した。
「これ。お返しします。」
「は?」
横目でチラッと差し出したものを確認した倉林支社長の顔が固まって険しい表情を見せたのが分かった。
けれど臆することなく言葉を重ねた。
「大切な方とお揃いのものはご自分でお待ちいただいたほうがよろしいかと。」
「すまないが、何を言いたいのかさっぱり。」
この期に及んで何を……。
私はキッと彼を睨みつけて言った。
ある意味、命知らずだ。
「婚約者の方がお揃いだからと。」