【修正中】狼彼氏と子羊彼女


時間(とき)はおだやかに
そして早々と過ぎていく

馨が記憶をなくしてからもう三ヶ月がたった


「馨〜そこのとって!」


「は!?自分で取りこいよ!!」


「いじわる…」


記憶を失っている人と話してるようには見えない毎日を過ごしていた


「馨…」


「なんだよ!!」


ちなみにここは馨家

そして今日はみんなで病院へ行く日

馨の記憶が少しでも動いていれば

問題なし!

ただ…動いてなければ
それなりの治療がいる


「戻ってるよね?」


「わかんねーよ」


「私は心配だよ…馨のことだもん」


顎をもたれ私は馨とキスをする

ゆっくりと…時間は進んでいく


「……はぁ」


「落ち着けよ!お前がそんなんでどーすんだよ!」


そういってほっぺを叩かれた


「…うん」


でもやっぱり怖いよ
馨がどこか行っちゃうかもしれない


でも…ほっぺを叩かれてなんか現実へ戻された

そうだよね?

馨は…馨だもんね??


「馨ーー!行くわよ」


階段の下から愛梨さんの叫び声が聞こえる


「はい。はい」


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