御曹司は眠り姫に愛を囁く
最愛の人
私のお見合い場所は『ドラゴンホテル東京・ベイ』
実の父親・柘植社長と会った場所でもある。
湾岸の人工島・東京ベイランド南側にあるドラゴングループの白亜の巨大な三ツ星ホテル。
ホテルの正面玄関から入った所にある海が見えるロビーラウンジ。
全面硝子で、自然光が降り注ぐ開放的な空間にエレガントな椅子や家具、アンティーク調の小物が飾られ、とても素敵なラウンジだった。

アフタヌーンティーの伝統的な英国式セットが有名で、夜のバータイムには生演奏が夜毎に演奏されるらしい。

見合い場所としても最高。
私と柘植社長は先に到着し、相手の到着を四人掛けのテーブルで待っていた。

「君も気に入ると思うよ」

「あ、はい・・・」
結局、私は楽しみ取っておくと言って、柘植社長から相手の見合い写真を受け取らなかった。
見合いにと柘植社長が選んでくれた服はふんわりとした淡いベージュのドレス。
ドレスに合わせ、上げ髪にセットして、茶系のボレロ風のジャケットを上に着た。

「来たようだ・・・」

「お待たせ致しました。柘植社長」

「えっ!?」

私達の元に来たのは椎名衆議員と瑛さんだった。

「初めまして、貴崎凛音さん、俺は椎名崇です」

「初めまして・・・」

「隣に居るのが君の見合いの相手の弟の椎名瑛です」

「椎名瑛です。よろしくお願いします」
瑛さんは穏やかな笑みを湛え、自己紹介。


< 167 / 171 >

この作品をシェア

pagetop