御曹司は眠り姫に愛を囁く


そして、知った・・・


陸翔の想い人が貴崎さんだってコトに。


彼女の忘れらない男とは稜のコト。

2年経った今でも、彼女は自分を無碍に捨てた稜を忘れずに居る。

実の弟ながら稜は罪な男だな。

でも、陸翔なら、貴崎さんを大切してくれる。

稜のように、弄んだりはしない。

俺は貴崎さんに陸翔と付き合うよう促した。

――――陸翔の友として。


君の幸せを願う。君を愛する者としてーーー・・・


君の心が俺に向いていない限り、俺自身は彼女の相談役にしかなれない。

そもそも頼りにされるてるのかどうかわからないけど。
彼女と接点が欲しい・・・そう思う自分の自己満足でしかないかも。



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