御曹司は眠り姫に愛を囁く

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「おはよう・・・君は凄いマンションに住んでるんだね・・・」

「おはようございます。陸翔さん」

陸翔さんの方が先にマンション前で待っていた。

彼の車は外国産のシルバーのコンパクトカー。
朝とは言え、照り付ける陽射しはキツい。
目も眩むほどの猛暑の光がボンネットに反射していた。

陸翔さんの装いはトレンドの紺のクールネックのポケットＴシャツに白の細身のスキニーデニム。

足が長い彼には細身のパンツが似合う。

カジュアル感のあるサンダルがラフで気取り過ぎない恰好を演出していた。


「早く乗って」

「はい」

私を助手席に乗せて、陸翔さんは運転席へ。

千葉のアウトレットモールへと出発した。