遠距離の彼 と 近距離の同期
『え!?

ちょっと、お父さん!!
結が紹介したい人がいるって!!

うちは、いつでもいいわよ。
あ、やっぱり一週間そわそわしそうだから、
明日にしてもらおうかしら。』

「分かった。じゃあ、明日、連れて帰るね。」

『新幹線の時刻が分かったら、連絡しなさい。
駅まで迎えに行くから。』

「うん。ありがとう。」

私はそのまま電話を切った。

「明日だって。」

海翔に告げると、

「緊張するなぁ。
俺、殴られたりするのかなぁ?」

と言いながらも、海翔は楽しそうだ。

「殴られはしないと思うけど、嫌味の1つ2つ
くらいは言われるかもしれないね。」

「そうだよなぁ。
こんな可愛い娘に手を出したんだもん、
しょうがないよなぁ。」

海翔はそう言って、私の頭を優しく撫でる。



海翔、ごめん…

私、ちゃんと海翔を好きになるから…

ほんの2ヶ月、なかった事にすればいいだけ。

だから、ちょっと待ってて…



天、ごめん…





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