遠距離の彼 と 近距離の同期
招待状も、海翔が会社で作って印刷してきてくれた。

引き出物は、ご両親にお任せしてしまった。

披露宴のBGMは、エレクトーン奏者をお願いして、お任せした。


私は招待状の宛名書きだけ、手書きでする。

海翔から招待客のリストを受け取った。

天は………欠席だった。

よかった…

体調を見ながら、筆ペン片手に、丁寧に住所と宛名を書いていく。

それを郵便局へ持っていき、渡す時に、手が震えた。


ほんとにいいの?

これを出したら、もう引き返せない。


私が躊躇している間に、郵便局の人がそれを取り上げて数え始めた。

料金を清算して、郵便局を後にする。


これでいいんだ。

こうするって決めたんだから。
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