遠距離の彼 と 近距離の同期
「あれ? 結、おはよ。」

天が腕を伸ばして、私を捕まえる。

「おはよ。天。」

私も天の背中に腕を回した。

ふふっ
天、細そうに見えて意外と胸板が厚いから、私の短い腕だと、いっぱい いっぱい。

「天、お腹空いてない?
朝ごはん作ろうか?」

私が言うと、

「腹は減ったけど、まだ結を離したくない。」

天はそう言うと、ちゅっと私の唇にキスを落とした。

目を閉じる暇もない程、突然の事で、私の心臓は朝からバクバクと大忙し。

「結、真っ赤になって、かわいい。」

天はそう言うと、啄むようなキスを何度も何度も繰り返す。

「結、好きだよ。愛してる。」

私も天に思いを伝えようと口を開きかけたが、そこにするりと天の舌が入り込んで、息もつけないほどの深いキスが落とされ、何も言えなくなった。
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