遠距離の彼 と 近距離の同期
あまりに官能的なキスに、自分でも思いもよらない声が漏れる。

たかがキスなのに。

天の唇が離れても、私はしばらく動く事も出来なかった。


くすっ

天が私を見て、笑った。

「結の顔、ヤラシイ。
できないのに、煽るなよ。」

「なっ!!」

天がからかうので、私はようやく我に返った。

「どっちがヤラシイのよ!
朝から、あんなキスしないでよ!」

私が言うと、また天はクスリと笑みを零した。

「朝じゃなきゃ、いいんだ?」

「そんな事、言ってないでしょ!?」

私が怒るも、

「結ってば、こんなに赤くなって、
かわいいなぁ。」

とまた、触れるだけの軽いキスを落とした。
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