遠距離の彼 と 近距離の同期
だけど、母の反応は極めて良好で、安心した。

電話を切って、私は天に伝えた。

「明日、大丈夫だって。
でね、明日までお姉ちゃんが浜松にいるって。
絆と一緒に。」

「ほんとに?
絆に会える?」

天が嬉しそうに目を輝かせる。

「うん。
っていうか、そんなに絆に会いたかったの?」

「そりゃ、会いたいよ。
一度は俺が父親になろうと思った子だぞ?
でも、そっか。
明日、絆がいるなら、新幹線にするか?」

「え? なんで?」

「その方が少しでも長く絆と一緒に
いられるだろ? 」

天…

「うん。ありがとう。」


天、いつも俺様で一見わがままに見えるけど、ほんとはいつも私の事を考えてくれてるよね。

私はちゃんと天の事、思いやれてるかな?


私たち、これから、ずっとお互いを思いやって仲良く過ごしていけたらいいね。


だいすきだよ。天。




─── Fin. ───


< 241 / 284 >

この作品をシェア

pagetop