遠距離の彼 と 近距離の同期

絆と天と私と…

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絆と天と私と…

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私たちは品川から新幹線に乗り、9時半過ぎに浜松に着いた。

連絡をしておいたので、母が駅まで迎えに来てくれていた。

「お母さん、ありがとう。
天、母です。
お母さん、こちら、小川天さん。」

「はじめまして、小川天です。
わざわざお迎えに来てくださってありがとう
ございます。」

天は、身を屈めて、助手席の窓から挨拶をする。

「いいんですよ。さ、乗ってください。」

私たちは、母の運転で私の実家に帰った。



家に着くと、お姉ちゃんが玄関で待っていた。

「おかえり、結。」

「ただいま。」

「あなたが天くんね？
はじめまして、結の姉です。」

姉が言うと、天が挨拶をする。

「はじめまして、小川天です。
結から、お姉さんが結婚を止めてくれたと
聞きました。
本当にありがとうございました。」

天は、深々と頭を下げた。