遠距離の彼 と 近距離の同期
「どうぞ。」

天に促されて部屋に入る。



どうしよう。

ドキドキする。

先週、1度は覚悟を決めたはずなのに、それが流れたせいで、また覚悟を決め直さないといけない。


「先にシャワー浴びて来いよ。」

天が言った。

「うん。」

私は着替えを持って浴室へ向かう。


シャワーを浴びながら気になる妊娠線。

開いた骨盤も完全には戻っていない。


天、幻滅しないかな?

大丈夫かな?


私は不安を洗い流す事は出来ないまま、浴室を後にした。
< 252 / 284 >

この作品をシェア

pagetop