政略結婚!?箱入り令嬢は俺様社長に愛でられています

 鷹野社長の攻め手がいきなり激しくなって、まずいことを言ってしまったかも、と少しだけ後悔した。

 こんなふうに強引に攻めてこられたら、私はこれ以上耐えられるだろうか。

 考えながらどんどんソファの隅に寄っていく私に、彼は「はあ」と息をついた。

「悪かったって」

 そういうと、大きな手を伸ばして、やさしく、私の頭をぽんと叩く。

「ちゃんと抵抗できるくらいの力加減にするから」

 そう言って優しく微笑む顔が今度はやたらとかわいく見えて、私はやっぱり胸を高鳴らせてしまうのだった。








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