政略結婚!?箱入り令嬢は俺様社長に愛でられています
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あのときの少女が、十五年の歳月を経て、今、自分の腕の中にいる。
迅の首に細い腕でしがみつき、彼の動きに合わせて悩ましい声をあげる。
神聖なものを穢しているような罪悪感とともに、かすかな興奮を覚えて、迅は腰の動きを速めた。
「……やっぱり、俺は変態かもしれない」
くたりとベッドに横たわる真珠に毛布をかぶせて、彼はつぶやく。
シャワーを浴び、暖房をつけて朝食の支度をすませ、ソファに腰かけて出版社から送られてきていた経済雑誌をぱらぱらとめくる。
帰国してから仮住まいのつもりで借りたままだったマンションには、ほとんど寝に帰るだけだったから必要最低限の家具しか揃っていない。籍を入れて結婚式を挙げる前に、真珠とふたりで暮らす家を探した方がいいだろう。
「おはよう、ございます?」