おはようからおやすみを笑顔で。
淹れたてのコーヒーを彼に手渡すと、私はソファーではなく、ソファーの前に置いてあるガラステーブルの横に座った。
「なんでそんなとこ座ってんだよ。ここ空いてるぞ」
そう言いながら、彼はぽんぽんと自分の隣を叩くけれど、そんな所に座ったら身体と身体が密着してしまう。
「いいの、私はここで。それより、冷めないうちにコーヒーどうぞ」
そう言って、私は自分のコーヒーに口をつける。
だけど斉野くんは、マグカップをじっと見つめたまま、飲もうとしない。
「斉野くん?」
ま、まさかインスタントコーヒーではお気に召さなかっただろうか……! と心配に思っていると、彼がぽつりと、
「……俺、猫舌だから」
と答える。
初めて見る、恥ずかしそうなその表情がなんともかわいいと思ってしまい、ついプッと吹き出してしまう。
「なんだよ、笑うなよ」
「ごめんごめん。なんかおかしくてさ」
そういえば私、今の斉野くんのことまだほとんど知らない。
仕事のことも詳しくは聞いてないし、猫舌なことも今知った。
「ねぇ。斉野くんってどうして警察官になったの?」
「え?」
「斉野くんのこと、知らないことばかりだなって思ってさ。あ、でも頭が良いことは知ってるよ。成績いつもトップだったもんね。高校も確か、都内で偏差値上位の西高に進学したんだよね? 先生たちが、斉野は凄いって噂してたの覚えてる」
「へぇ」
「凄いよねぇ、西高だなんて! もしかして、斉野くんって東大出てたりする? なーんて、さすがにそこまで……」
「あー、よくわかったな」
ぶはっ! と、驚きのあまり、口に含んでいたコーヒーを少々吐き出した。
「なんでそんなとこ座ってんだよ。ここ空いてるぞ」
そう言いながら、彼はぽんぽんと自分の隣を叩くけれど、そんな所に座ったら身体と身体が密着してしまう。
「いいの、私はここで。それより、冷めないうちにコーヒーどうぞ」
そう言って、私は自分のコーヒーに口をつける。
だけど斉野くんは、マグカップをじっと見つめたまま、飲もうとしない。
「斉野くん?」
ま、まさかインスタントコーヒーではお気に召さなかっただろうか……! と心配に思っていると、彼がぽつりと、
「……俺、猫舌だから」
と答える。
初めて見る、恥ずかしそうなその表情がなんともかわいいと思ってしまい、ついプッと吹き出してしまう。
「なんだよ、笑うなよ」
「ごめんごめん。なんかおかしくてさ」
そういえば私、今の斉野くんのことまだほとんど知らない。
仕事のことも詳しくは聞いてないし、猫舌なことも今知った。
「ねぇ。斉野くんってどうして警察官になったの?」
「え?」
「斉野くんのこと、知らないことばかりだなって思ってさ。あ、でも頭が良いことは知ってるよ。成績いつもトップだったもんね。高校も確か、都内で偏差値上位の西高に進学したんだよね? 先生たちが、斉野は凄いって噂してたの覚えてる」
「へぇ」
「凄いよねぇ、西高だなんて! もしかして、斉野くんって東大出てたりする? なーんて、さすがにそこまで……」
「あー、よくわかったな」
ぶはっ! と、驚きのあまり、口に含んでいたコーヒーを少々吐き出した。