おはようからおやすみを笑顔で。
とは言え、一体誰に声を掛けたらいいものか。

カッコ良すぎる人はきっと私なんか彼女に選ばないだろうから、そうじゃない人を選ぶべきかな。
でも、姉は私が長身の男性好きなのを知っているから、少なくとも百七十センチはある男性がいいかもしれない。

顔はカッコ良すぎなくて、身長百七十センチ以上で、私と付き合っていても不自然じゃない年齢の男性……。


こうして考えてみると、まずは対象の男性を探すことに一苦労しそうだ。

あ、でもあそこの本屋の前で誰かを待ってる様子の男性、後ろを向いてるから顔と年齢はわからないけど、とりあえず身長は高めだ。

そんなことを思いながら、彼の正面に回り込んでさり気なく顔を見てみるとーー


バッチリ、目が合ってしまった。
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