勘違いが生んだ奇跡
「そこで相談なんですが、実は僕一人っ子で会社の役員はどうしても親戚が良くて。今はとりあえず両親の兄弟がやってるんですが、僕が社長になったら両親は海外に行ってしまうみたいなんです。」

なるほど。お偉いさんも大変なんだな……


「それで、僕が社長、真緒が秘書、真帆ちゃんは副社長の秘書、そして、奏さんには副社長になって頂きたいんです。」



えぇ?

やばい。これで職が手につく。

それよりなにより奏くんと同じ会社で働けることが嬉しい。

その話をお受けして私たちはみんなで食事を食べた。
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