モテ男子が恋愛したくない私に本気をだした結果。
え、何この…ソワソワとした感じ?
周りを見渡してみれば、メイク直しを始める子や、髪型を整える子ばかり。
してないのは、私と……
「ヤバい……っ、私もクマ隠さなきゃ!!」
「はい?」
なんて、コンシーラーをさっさと塗る歩優。
あ、歩優もってことは、何もしてないのは私だけだ。
「え………、どうしたの…歩優?」
「どうしたって?」
「誰か、来るの?」
見た感じソワソワしてるのは女子ばかりで、男子は気にも止めてない感じだし。
「えっ!?
莉世、知らないのっ!!?」
ガタッと音を立てて立ち上がった歩優のせいで、うどんのつゆが波打った。
「ちょっ、危なっ!?」
もう、歩優!!
これが零れたら、メイク直すどころじゃなくなるよ!!