俺様王子が恋をした
「泣かさねーよ。本気だからな。
 なんかあったら俺が守る。」

一応予防線を張って置く。
今さらやっぱり真優華が好きでした、なんて
言われたら困るからな。

まぁ、言われたところでどうもしねーけど。


『それじゃあ先に行くから』
市川のその言葉と重なって真優華の家のドアが開いた。


「・・・瞬君」

「まゆ・・・」

2人の声が発されたのは同時だった。

真優華の顔は・・・?


「おはよう!!2人とも!」

引きつることなく、笑っていた。
その笑顔にどこかホッとしてる自分がいた。


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