俺様王子が恋をした

ドキドキお部屋訪問

無言のまま歩き続け
御屋敷の奥の方に先輩の部屋があった。

「どうぞ。」

そう言われ恐る恐る
部屋を覗く。

部屋って、や、やっぱり
そうなっちゃうのかな?

まだ私には無理だ~~~~


「何してるの?
 早く入りなよ。」

いや~~~

「やっぱ私…」

「宿で言ったこと気にしてんだろ?
 大丈夫だよ。今日は襲わないから。」

お、おそっ!?

…わない?

私の顔がそんなにひどかったのか
先輩はお腹を抱えて笑い始めた。

「ははは!帰ってきてから
 まじで面白かった。
 ずーっと意識してる顔して
 今だって赤くなったり眉間に皺寄せたり
 コロコロ表情変わってた。」
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