俺様王子が恋をした
話を聞きながら
口には出さないけど
お姉ちゃんはとても怒った様子で
今にも先輩の所へ向かいそうだったので
それはさすがに止めた。

「大丈夫。ありがとう、お姉ちゃん。
 私、ちゃんと先輩の話聞く。
 自分でちゃんと解決するから。」

そう言うとお姉ちゃんは笑って
私を強く抱きしめた。

うっ苦しい…

「…よかった。強くなったね、まゆ。」

…そうなのかな?
もしそうだとしたら
私を強くしてくれたのは
先輩だと思う。
信じるって事を教えてくれたんだ。

だからこそ
ちゃんと向き合いたい。

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