俺様王子が恋をした
見た目が夏休み前とは
ガラッと変わった先輩がいた。

綺麗に明るい茶色だった髪は真っ黒になり
たくさんついていたピアスは
一つも見当たらなかった。


「先輩、それ…」

「うん、話したいことがあってね。
 家、上がってもいい?」

断る理由はなかった。
ちゃんと向き合うって決めたから。

「どうぞ…」



今は誰もいなくて
2人きりの状態。
私の部屋まで案内した。

「飲み物持ってきますね。」

そう言って部屋を出ようとすると

「先に話したいから座って?」

先輩の目は、今までとはまた違う
穏やかさというか、強さが増しているような気がした。


先輩の前に座り
口を開くのを待った。
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