俺様王子が恋をした
するといきなり先輩が体を離して

「もう一回だけ聞くよ?
 嫌なら拒んで?
 俺、多分限界。」

私達の視線は絡み合ったまま。

先に動いたのは
私だ。


ギュ…

先輩の首に手を回し
自分の元へ引き寄せ抱き着いた。

「嫌じゃ…ない、です。」

きっと今は人生で一番恥ずかしい状況だろう。

なのに幸せって気持ちのが勝ってるんだ。

私も先輩を求めてる。

引き寄せてしまったので
先輩が今、どんな顔をしているのかは
分からないけど

「まゆ…。」

愛しそうに私の名前を呼んだ。
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