俺たちは夜に舞う蝶らしい



「澪の伝言からしたら、もうすぐ2人来るから。
それも零に伝えとけ。」


「あら、面と向かって伝えて欲しいわね。」


「すまん。
あとは頼むな。」


「任せて。」




風呂から出てきた母さんは髪の毛を拭きながら、ふわりと笑う。

父さんは母さんの笑顔を見たら、すぐに家を出ていった。

しばらくして、インターホンではなく扉が4回ゆっくりたたかれる。

その音に反応した母さんは、ドアの向こうの人を確認することもせずに何の躊躇いもなくドアを開ける。




「遅くなった。」


「いいえ。
思っていたより早かったわ。」


「迷惑かけてごめんなさいね。」


「あら、楽しかったわよ。」



和気藹々と話している母さんと男女1人ずつの訪問者。

少し覗いてみたその訪問者は‥‥。



「あなた達が無事でよかったわ。」


「澪や蘭音のお蔭さ。」


「あとは夕や要や秋雨もね?」


「翼くんに平謝りしないとね?



照美、未羽(みはね)」




亡くなったと聞かされていた‥‥
翼さんの両親だった。


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