*If*…もし貴方と出逢わなければ…
華蓮side



外に出ると車が用意されており、そこに乗るよう諭す毒龍の総長



そして、なぜか私の横に座った



「なぁ」



『……何』



「俺が言えたもんじゃないが……。頑張ったな」



『……は?』



理解するのに少し時間がかかった。コイツは、私にとって敵のはずなのに……。



「俺も、毒龍の総長やる前仲間の事裏切らされたんだ。」



何を言ってるのかわからなかった。コイツは、黒じゃない…?



『……』



「なぁ。華蓮。我慢すんなよ。今は、俺以外いないから泣いとけ」



気づけば涙が頬を伝う。 さっき、感情しまったばっかりなのにな…。


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