*If*…もし貴方と出逢わなければ…

すると突然アハハハとお父さんが笑いだした



『え？』



「……華蓮はずっとそう思ってたのか？」



また私は深く頷く



「俺は憎んでもないし後悔もしてない」



『え…？』



「華蓮は俺の大事な娘だ。大事な娘を庇ったんだぞ？そりゃあ、生きてる間はちゃんと正しいやり方で華蓮を愛せなかったけど憎む訳ないだろ。あの時、華蓮が轢かれてたら…。考えるだけでも怖い。」



そんな事思っててくれたの…？



私ずっとお父さんは私を憎んでると思ってた。



『……守ってくれてありがとう。』



「いいんだ。」



「華蓮。」



『え？』



振り向くとそこには



『お母さん…？』