*If*…もし貴方と出逢わなければ…
▽生死の境目
華蓮side



暗い。暗いくて何も見えない。



ここは、どこ…?って、私。撃たれたんだっけ…?



じゃあ、死んじゃったのかな?



「死んでないよ。華蓮は、生きてる」



『だれっ!?』



いきなり聞こえてきた声にびっくりする



そして、声をかけてきた人物を私の目が捉える。



『お、とうさん…?』



そこには、私を庇って死んだお父さんがいた。



「久しぶりだな」



『……会いたかった。』



お父さんはぎゅっと私を抱きしめた



「大きくなったな…」



『お父さん…。ごめんなさい。憎んでるよね…。私の事』



「憎む?事故の事か?」



私は深く頷く


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