人形の君に心をあげる。



これらに関する記憶がよみがえると同時に、新しい”何か”が元あった”何か”に入り混じっていくのを感じた。


それは、

怒り、憎しみ、嫌悪――――――


それらに酷似した感情。



それらが入り乱れて、俺のすべてになっていく。



いろんな感情が生まれて、俺の中にとどまろうとする。




だけど...



...?




次の瞬間、自分に何が起こったのか分からなかった。



一瞬、すべての音が遠のいた気がしたんだ。



自分の中のいろんなものが機能を止めてしまったみたいに、何も感じない瞬間があった...



ふっと電気が消えるみたいに...真っ黒な世界に包まれた。



起きてるのに、寝てるみたいで...



それで...




気づいたら俺はただここにいたんだ。




さっきまで感じていたいろんな感情をどこかに置き去りにして。



いや、混ざりあった”何か”と”何か”によって、相殺されたのかもしれない。



何がどうなってこうなったのかは分からない。





でも...


何も感じないんだ




いま、自分がどんな思いを抱えているのか分からない。


自分で自分が分からない。




さっきまでここにあった感情がどこにも見当たらないんだ。




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