オブジェのある公園
「まずは 女より 仕事だな~」




ナンパ以外で 街に出たのは

久しぶりだった。





「ハロー,,ワーク?」




とりあえず

職業安定所らしき所に入った。





ブィ~ン





し~~~~~ん…………











「なんだ この 静かな感じ」





「お仕事検索ですか?」




三十後半ぐらいの

受付の女に 声掛けられた




(おお。結構 かわいい、
小まめにやれば 落とせるなぁ~)








(………バカか!俺は、
仕事探しに来たんだった。)





「はい。お仕事 検索です」



受付の女「初めてですか?」





(なんか安い風俗みたい……)




「はい。初めてで ございます」



受付「…うふふ」



(なんか俺 面白い事した)




受付の女「……… 操作の説明しますね」





受付の女は

パソコンらしき物の前に

俺を誘導し

イスに座らせた


背後から 顔と腕を

俺の前に突き出し

操作の説明をしだした。





(唇までの距離 約20センチ弱。

この女は 少し甘えた感じで接して……









…ダメだ、ダメだ、


…仕事 仕事 集中 集中)











受付「…………こんな感じです」



(やべっ 全然聞いてなかった…)





受付の女「何か わからない事があったら また呼んで下さい」




「あ、。はい。」






「おい! おね~ちゃん?」





受付の女「あら。トクさん!」





(この オヤジ 常連客かよ?

まったく ホント 風俗状態だなぁ)







オヤジ「この若い男は 見かけん顔じゃな!」



(俺の事 勝手に話題にすんじゃねえよ。
この エロ クソ ジジイ)




受付の女「そうよ 仕事探しに来てるんだから 邪魔しないでねトクさん!」




オヤジ「おお!わかっとる!」




受付の女「……あっ そうだ!



トクさんの会社って 求人募集してなかった?」





オヤジ「おおう。 しとるよ。


そやから ワシこうして 見に来たんだわ」





(え~~



この エロ クソ ジジイの会社)






「あの~ すいません

ありがとうございました」





俺は この場から速攻離れないと

ヤバイ気がした。。。。!





受付の女「あれ?もう いいんですか?」





「あっ、用事思いだしたんで

また来ます」





俺は とりあえず

職業安定所らしき所を出た。








オヤジ「おーい! キミー!」





オヤジは慌てて 俺を追いかけて来た。






(あの、エロ クソ ジジイ!


まさか 俺を呼んでる?)





オヤジ「ハアハア………



キミ、仕事探してるんだろ?

その目 気に入ったよ!


よかったら うちに来なさい。」






オヤジは 一枚の名刺を 俺に渡すと

また、職業安定所らしき所に入って行った。


名刺には、

大星総合物産株式会社。

と、書かれていた。



代表取締役 大星 徳夫。






ど~せ、ロクな会社じゃねーな

あの エロ クソ ジジイ だもんなぁ





俺は 名刺を捨てようとした……





「ユウジロウー!」


「あん?」

*あっ、そうそう

遅れましたが ここで 自己紹介。

俺は、 石原 勇次郎
(いしはらゆうじろう)

そう、あの 大スター 石原裕次郎様の

一字違いなんだなぁ~。





「おうっ! シンイチ!」



「ユウジロウ、元気そうだなぁ?」



「おう。 おまえは?」


「俺は 会社のストレスハンパなくて

今日 サボってやった!」



「そうかー 。 大変そうだな?」


「まあなっ… ところで、

最近 みんなに会ってる?」



「最近は会ってねー」


「だよな、 みんな仕事、仕事で

忙しそうだもんな。



で、ユウジロウ 何処行ってんの?」




「…俺?



あっ えーと、



たいした 会社じゃねえけど」





思わず エロ クソ ジジイ にもらった

名刺を出した。






「……………………………







ユウジロウ! おまえ!




大星 行ってんの?」





「なっ だから、言いたくなかったんだよなぁ~」





「そうだよな!




こんな 大きくて有名な会社行ってたら

逆に 言いにくいかもな」





「?」





「そうかぁ~ ユウジロウ
頑張ったんだな!


大星って言えば 俺の会社の

百倍、いや 千倍はあるもんなぁ」










「シンイチ! ホントは俺………」




ピッピッピッーピッピッー


「あっ、ワリィ、女からメールだ!」



(…そんな 凄い会社だったんだ……)



「ユウジロウっ! ごめん、

女が着いたみたいだから 行くな。

また連絡する!



じゃあなー! 大星総合物産様!」







「……おう。 また…」





















< 2 / 55 >

この作品をシェア

pagetop